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遺言書と遺書の違い

「遺言書」と「遺書」は、同じような物として理解されている方が多いかもしれませんが、その目的や効果が全く異なります。

 

「遺言書」とは、自らに万一のことが生じた場合に財産(遺産)をどのように分配するか等を、民法の規定に従って、生前に意思表示として書面に残すものです。

 

一方、「遺書」とは、死を前提に、自分の気持ちを家族や関係者に書き残したものです。死に際しての家族への感謝の言葉や、後悔や憎悪、怒りなど、様々な心情について書かれるものであり、遺言書のような遺産について書かれていても何ら法的な効力は発生しません。

 

ちなみに、終活に際して利用される「エンディングノート」は、遺言書がおもに「死後の財産分与」、遺書が「最後のメッセージ」だとすると、「人生の記録」ともいえるものでしょう。

 

今日はここまで。

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