大阪の中小企業診断士・行政書士・弁理士のブログです。

事業承継とは

我が国の経営者の高齢化が進み、今では経営者の平均年齢がほぼ70歳に達しようとしています。
そうした中で事業承継とは、自らの事業を親族や従業員等の後継者に承継・譲渡することをいいます。

 

近年、親族の職業選択の自由をより尊重する考え方の広がりや、足下の業績から予測される自社の将来性が不透明であること等、事業承継に伴うリスクに対する不安の増大等の事情により、事業承継が進んでいないようです。
ここで、事業承継をトラブルなく完了するためには、「事業承継計画」を策定し、それに従って早期に、かつ具体的に事業承継を進めていくことが必要です。
「事業承継計画書」とは、事業承継に向けたスケジュールや今後の見通し、承継の進め方等を記載した計画書のことであり、その作成のメリットとしては、@現状把握と後継者のリストアップ、A事業承継について経営者と後継者の認識の擦合せ、B事業の状態の客観的な見直し、C外部の理解を得やすくなることなどがあげられます。
事業承継計画書はただ単に作ればいいというものではなく、事業承継計画の策定過程を含め、十分な準備が必要であることに留意しなければなりません。
この事業承継計画の策定に当たっては、関係者だけ(内輪)で行うのではなく、第三者を交えて行うほうがより客観的な計画を策定することができますので、専門家である中小企業診断士等の協力を得ることが有用でしょう。

 

今日はここまで。

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