CSRとは
CSRとは、企業が果たすべき「社会的責任(Corporate Social Responsibility)」のことをいいます。
企業は、利益追求や法令遵守だけでなく、あらゆるステークホルダー(利害関係者のことで、消費者をはじめ社会全体)の多様な要求に対し、適切な対応をとる必要があります。
例えば、人権に配慮した適正な雇用・労働条件、消費者への適切な対応、環境問題への配慮、地域社会への貢献を行うなど、企業が市民として果たすべき責任のことです。
では、企業はなぜCSRを重視する必要があるのでしょうか。
CSRの基本的な目的は、「企業における信頼性の構築」といわれます。
概ね「企業」は、規模の拡大に伴って、株主が主導の「私的所有物」から「社会的所有物」に姿を変えていく傾向がありますが、このような状況が進むほどに「社会的な責任」も増大することになります。
「環境に優しい商品開発と生産体制」、「地域活動への積極的な参加」や「安全な労働環境の提供」など、企業が自己の利益拡大のためにこれらの観点を軽視して経営を行っていると、顧客や金融機関、ひいては社員からも信頼性(イメージ)を失うことになりますよね。
特に、現在、新型コロナ感染症の関係で色々大変な時期ですから、なおさらですね。
CSRへの取組みは、コンプライアンスの徹底順守等、企業における不祥事の防止にも役立つといわれ、健全な企業活動を維持するために、不可欠なのです。
小さな会社や個人事業主の場合には、社会的責任にまで気が回らないと思われる方も多いでしょうが、少し視点を外に向け、自社や事業のイメージを向上させるため、その結果としての利益の向上のため、さらには、新たなビジネスチャンスの一つとして、CSRについて検討してみてはいかがでしょうか。
今日はここまで。